
工事前に、まずアパート全体の現地調査と劣化診断を行いました。外壁を目視だけでなく、触診も行い、チョーキング(白い粉が付く現象)やひび割れ、塗膜の剥がれ、汚れの付着状況を細かく確認します。また、日当たりや風当たりの違いによる劣化の差もチェックし、建物全体の状態を把握しました。これらの調査結果をもとに、建物に最適な塗料の種類や施工方法をご提案し、長く安心して住める外壁塗装計画を立てています。
塗装前には高圧洗浄機を使用し、外壁に付着した長年の汚れやホコリ、排気ガス、カビ・苔、古く劣化した塗膜を徹底的に洗い流しました。この工程を怠ると、塗料がしっかり密着せず、早期剥離の原因になります。見えない部分までしっかり洗浄することで、塗装後の耐久性と美観を大きく向上させることができます。
洗浄後、外壁のひび割れや欠損部分を補修しました。細かなクラックも見逃さず、専用の補修材で丁寧に処理しています。また、外壁目地やサッシ周りのシーリングは、劣化したものを撤去し、新しく打ち替えました。シーリングは雨水の侵入を防ぐ重要な役割を持っているため、耐久性の高い材料を使用し、建物の防水性能をしっかり回復させました。


下地処理完了後、下塗りを行いました。下塗りは、外壁と仕上げ塗料を密着させるための大切な工程です。外壁材の種類や劣化状態に合わせた下塗り材を選定し、ムラなく丁寧に塗布しました。この工程をしっかり行うことで、仕上げ塗装の発色が良くなり、塗膜の耐久性も向上します。

下塗り乾燥後、中塗り・上塗りを行いました。中塗りでは塗膜に厚みを持たせ、上塗りで色ムラのない美しい仕上がりに整えています。耐候性・防汚性に優れた塗料を使用し、建物全体が明るく清潔感のある印象になりました。アパートの外観が新築のように生まれ変わり、資産価値の向上にもつながっています。
すべての塗装工程完了後、塗り残しやムラがないか最終確認を行いました。細部までチェックし、必要に応じて手直しを行っています。その後、足場を解体し、周囲の清掃を行って工事完了です。オーナー様・入居者様にも安心していただける状態でお引き渡ししました。




