高所での作業において、作業員が転落するリスクを最小限に抑えるために、足場が必要になります。足場がしっかりしていることで、作業員は安定して作業でき、事故を防ぐことができます。
また、足場を設置することで、作業員は必要な工具や資材を適切に持ち込み、安定した状態で効率的に作業を進められます。特に外壁の塗装や修繕工事では、足場があることで作業がスムーズに進みます。
多くの国や地域では、一定の高さ以上の作業には足場の設置が法律で義務付けられている場合があります。これに違反すると、罰則や作業停止命令が出されることがあります。
4. 品質の向上: 安定した足場があれば、作業員は精密で丁寧な作業ができ、最終的な施工品質が向上します。
これらの理由から、足場設置は特に高所作業や建築現場で欠かせないものです。
棟漆喰のビフォー写真になります。月日の経過とともに漆喰が乾燥して硬化し、ひび割れや剥離が発生します。
また、漆喰は吸湿性が高いため、長期間湿気にさらされると変色や劣化を引き起こし、雨水が染み込むと、内部の強度が低下する可能性がありますので定期的なメンテナンスが必要となります。
漆喰を剥がす前に、棟漆喰解体の写真になります。
棟瓦がズレていないかを確認してから作業に入ります。必要に応じて瓦を一時的に取り外します。
タガネやヘラを使い、劣化した漆喰を少しずつ削り落とします。その際の注意点としては無理に叩くと下地や瓦を傷つける可能性があるため慎重に行い、完全に剥がさなくても表面がしっかり密着していない部分は除去します。
そして、漆喰を剥がした後、下地に付着している汚れや砂をブラシや布で取り除き、下地にヒビや欠損がある場合は、修復材で補修します。
最後に剥がした漆喰は適切に廃棄処理します。(建築廃材として扱う場合、地域の廃棄ルールに従う。)
棟漆喰塗布している写真になります。
棟漆喰の塗布は、瓦屋根の棟部分を保護するための非常に重要な工程です。漆喰が棟の瓦を固定し、雨水の侵入を防ぐ役割を果たします。
必要な道具は下記になります。
• 漆喰材(屋根専用):既製品の場合、「白漆喰」や「棟専用漆喰」
• 練り板・こて:漆喰を混ぜるための板と塗布用の道具。コテには平コテ、丸コテなどがあり、棟の形状に応じて使い分けます。
• 清掃用具:ハケ、タガネ、ブラシなど。
• 保護具:ヘルメット、安全帯、手袋、ゴーグル。
• 脚立または足場:作業の安全性を確保するために設置。
漆喰の準備は下記になります。
漆喰材をバケツなどで練ります。既製品の場合は水の量を調整するだけですが、手作りする場合は以下の配合を参考にします。
• 石灰(消石灰):2
• 砂(細かいもの):3
• 繊維(すさ):少量(強度補強のため)
• 水:適量(硬すぎず、柔らかすぎない程度)
※塗りやすい粘土状になるまでしっかり混ぜる。
上記通りに準備が整いましたら、下塗りに入ります。
漆喰を下地に薄く塗ります。これは密着性を高めるための準備工程です。そして下塗りが乾くまで少なくとも1~2時間(天候や湿度による)待ちます。
その後、本塗り漆喰の盛り付けをします。こて板から漆喰を取り、棟瓦とのし瓦の隙間に押し込むように塗布します。瓦の隙間を埋めることで雨水の侵入を防ぎます。
棟の端から順に進め、少しずつ塗り進め、厚みは5~10mm程度が理想です。厚く塗りすぎると乾燥時にひび割れや剥離が発生しやすくなります。
そして漆喰の表面をコテで滑らかに仕上げます。コテの角度や力加減を調整し、表面にムラや隙間がないように注意します。
最後に余分な漆喰を取り除き、棟全体を確認して仕上げます。
今回の施工の注意点は柔らかすぎると垂れやすく、硬すぎると塗布しづらい為、「耳たぶの柔らかさ」にすることです。
そして一度に厚塗りしないこと。厚く塗りすぎると内部が乾燥しづらく、ひび割れの原因になります。
漆喰を押し込むように塗布し、瓦との間に隙間が残らないようにすることがポイントになります。
施工後の確認として、塗布した漆喰に穴や隙間がないかを目視で確認や表面の仕上がり、ひび割れやムラがないか確認します。
軒先の漆喰写真になります。
主に瓦の固定や雨水の侵入防止、美観の維持を目的としています。軒先は雨風や紫外線によるダメージを受けやすく、漆喰の劣化が比較的早く進む部分でもあります。そのため、定期的な点検と適切な補修が重要です。
瓦の固定軒先の瓦をしっかりと固定し、瓦のズレや落下を防ぎます。そして、軒先から雨水が侵入するのを防ぎ、屋根内部や下地を保護します。
漆喰が瓦や下地を覆うことで、劣化や腐食を遅らせます。また、軒先部分が整った状態であることで、屋根全体の見栄えを良くします。
施工に必要な道具や施工手順は上記に記載してある通りになります。
足場解体後の写真になります。