屋根塗装の契約を済ませ、いよいよ工事が始まるとなると、「一体どれくらいの日数がかかるの?」「工事中は普段通り生活できるの?」といった不安や疑問が出てくるかと思います。

屋根塗装は屋外の工事とはいえ、足場を組んだり職人が出入りしたりするため、生活に多少の影響が出ます。あらかじめ全体のスケジュールや注意点を把握しておくことで、ストレスなく工事期間を過ごすことができます。

今回は、「契約から完工までの具体的な工程と日数」、そして「工事中の生活における注意点」について分かりやすく解説します。

1. 屋根塗装にかかる期間・日数の目安

一般的な戸建て住宅(30坪程度)の屋根塗装にかかる期間は、約7日〜10日間が目安です。

ただし、塗装工事は天候に大きく左右されます。雨の日や強風の日は作業ができないため、梅雨の時期や台風シーズンなどは工期が延びる可能性があります。スケジュールには余裕を持っておくことが大切です。

2. 契約から完工までの具体的な工程スケジュール

実際に工事がどのように進んでいくのか、標準的なスケジュール(実働約8日間)に沿って見ていきましょう。

【事前準備】ご契約〜近隣へのご挨拶(工事開始の約1週間前)

契約後、工事開始の約1週間前までに、業者の担当者がご近所へ挨拶回りをします。足場を組む際の金属音や、工事車両の駐車などで少なからずご迷惑をかけるため、事前のご挨拶は近隣トラブルを防ぐための非常に重要なステップです。

【1日目】足場の架設と飛散防止ネットの設置

安全に作業を行うための足場を組み立てます。金属パイプを組み立てる際、「カンカン」という大きな音が発生します。また、塗料や汚れが近隣へ飛び散るのを防ぐためのメッシュネットで家全体を覆います。

【2日目】高圧洗浄

専用の強力な高圧洗浄機を使って、屋根にこびりついた古い塗膜、カビ、コケ、泥などの汚れを一気に洗い流します。この日は水しぶきが飛ぶため、窓をしっかり閉めておく必要があります。

【3日目】下地処理(補修)と養生

高圧洗浄で屋根が乾いた後、ひび割れ(クラック)をシーリング材で埋めたり、サビを落としたりする「下地処理」を行います。塗料の持ちを左右する一番重要な工程です。その後、塗料がついてはいけない部分をビニールやテープで保護する「養生(ようじょう)」を行います。

【4〜6日目】塗装工程(下塗り・中塗り・上塗り)

いよいよ塗装の開始です。基本的には3段階に分けて塗っていきます。

  • 下塗り(4日目): 傷んだ屋根材と、後から塗る塗料(中塗り・上塗り)をしっかり密着させるための接着剤の役割を果たします。
  • 中塗り(5日目): お客様が選んだ色の塗料を塗っていきます。塗膜の厚みを持たせます。
  • 上塗り(6日目): 中塗りと同じ塗料をもう一度重ね塗りし、ムラをなくして美しく仕上げ、耐久性を高めます。

※各工程の間は、塗料をしっかり乾燥させる時間(インターバル)が必要です。

【7日目】完了検査(点検)と手直し

塗装がすべて終わったら、塗り残しやムラがないか、養生テープの剥がし忘れがないかなどを、業者と(可能であれば施主様も一緒に)入念にチェックします。手直しが必要な場合はこの段階で行います。

【8日目】足場の解体・清掃〜完工

検査で問題がなければ、足場と飛散防止ネットを解体・撤去します。最後に家の周囲を清掃し、すべての工事が完了(完工)となります。

3. 工事中の生活はどうなる?知っておくべき4つの注意点

工事期間中の約1週間、普段の生活とは少し異なる制限がでてきます。事前に対策を知っておきましょう。

① 洗濯物は外に干せる?

原則として、工事期間中は外に干せません。
高圧洗浄の時の汚水や、塗装中の塗料が飛散して洗濯物に付着するのを防ぐためです。部屋干しにするか、コインランドリーを活用することをおすすめします。

② 窓は開けられる?換気について

養生をしている期間(主に3日目〜6日目)は、基本的に窓を開けることができません。
窓をビニールで覆ってしまうため、息苦しさを感じるかもしれません。「お風呂場の窓だけは換気したい」「玄関を開け閉めしたい」といった希望がある場合は、事前に業者に伝えておけば、開閉できるような特殊な養生をしてくれることもあります。

③ 騒音やニオイは気にならない?

足場の組み立て・解体時と、高圧洗浄機のエンジン音はかなり大きな音が出ます。また、使用する塗料(特に溶剤系・油性塗料)によってはシンナーのニオイが発生します。ニオイに敏感な方やペットがいるご家庭は、ニオイが少ない「水性塗料」を選ぶなどの対策が必要です。

④ 留守にしても大丈夫?

屋外の工事なので、お仕事や買い物で留守にしていただいて全く問題ありません。
お茶出しなどの気遣いも不要です。ただし、戸締まりだけは確実に行ってください。足場があることで、2階の窓などから空き巣が侵入しやすくなるリスクがあるためです。

4. まとめ

屋根塗装は、足場架設から完了までおよそ1週間から10日ほどの期間を要します。

洗濯物が干せない、窓が開けられないといった一時的なご不便はありますが、全体の流れを把握し、業者としっかりコミュニケーションを取ることで、ストレスを最小限に抑えることができます。

工事が始まってから「こんなはずじゃなかった!」とならないよう、疑問点や要望は契約前・工事前に遠慮なく担当者に伝えておきましょう。

【次回予告】

次回の第4回の記事では、「DIYでの屋根塗装は可能?プロに依頼すべき理由と危険性」について解説します。節約のために自分で塗ってみたいと考えている方は必見です!

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