基礎ひび割れは、建物の基礎部分に生じるひび割れのことを言います。
建物の基礎は、建物の重量を支え、地盤の変動や地震などの外力から建物を守る重要な要素です。

基礎ひび割れの原因はいくつかありますが、主な要因として以下のものが考えられます。

地盤の沈下や膨張

地盤は時間とともに自然に沈下することがあります。これは地盤の粘土鉱物や有機物の圧縮によるものであり、地盤の下にある岩盤が不均一であることや、地下水の移動によっても引き起こされることがあります。地盤の沈下は建物の基礎に負荷をかけ、ひび割れの原因となります。
地盤の膨張は、地盤中の含水層が増加することによって引き起こされます。例えば、降雨や地下水位の上昇などが原因となります。地盤が膨張すると、基礎に水平方向の力がかかり、ひび割れが生じる可能性があります。
地盤の沈下や膨張は、地域や気候条件によって異なる程度で起こることがあります。また、地盤の状態や土地の地質条件によっても影響が異なります。特に、粘性土地盤や湿度の変動が激しい地域では、地盤の沈下や膨張がより顕著な問題となることがあります。

施工不良

基礎工事の際に不適切な施工が行われた場合、基礎にひび割れが生じることがあります。例えば、コンクリートの配合比や鉄筋の配置に問題がある場合などが考えられます。

温度変化

温度の変化によって、基礎材料の収縮や膨張が生じることがあります。特に、冬季の低温や夏季の高温によって、ひび割れが発生することがあります。
基礎ひび割れは、建物の安定性や耐久性に悪影響を与える可能性があるため、早期に対処することが重要です。ひび割れの大きさや深さによって、対処方法が異なる場合があります。

小さなひび割れや表面的なひび割れの場合は、大きさや深さによって異なりますがシーリング材や補修材を使ってひびを埋めることができます。しかし、大きなひび割れや深刻な構造上の問題が疑われる場合は、専門家に相談し、建物の安全性を確保するために適切な対策を講じる必要があります。
基礎ひび割れの早期発見と適切な対処は、建物の安全性と耐久性を保つために非常に重要です。

お問い合わせ
加盟店募集