今回の工事では、和室の床下に発生したシロアリ被害の補修および改修工事を実施いたしました。現地調査を行ったところ、畳の下にある床組み部分にシロアリによる食害が確認され、床を支える重要な構造材である大引や根太にまで被害が及んでいる状態でした。シロアリは木材の表面ではなく内部を食い進める習性があるため、外見上は問題がないように見えても、実際には木材の強度が大幅に低下しているケースが少なくありません。被害が進行すると床の沈み込みやきしみの原因となり、最悪の場合には床が抜け落ちる危険性もあるため、早急な対応が必要な状況でした。


調湿材床下全体の清掃を行い、新たに調湿材を敷設いたしました。床下は日当たりや風通しの影響を受けにくく、湿気が滞留しやすい場所です。湿気が多い状態が続くと木材の腐朽やカビの発生を招くだけでなく、シロアリが好む環境となり再発リスクが高まります。今回使用した調湿材は、床下の湿度を適切な状態に保つ役割を持っており、湿気が多い時には吸湿し、乾燥している時には放湿することで床下環境の安定化を図ります。これにより木材の劣化を抑制し、住宅の寿命を延ばす効果が期待できます。


工事1解体後の調査では、大引や根太の一部に著しい食害が見られ、十分な強度を保てない状態であることが判明したため、被害を受けた部材を撤去し、新しい木材へ交換いたしました。大引は建物の基礎から床を支える重要な横架材であり、根太はその上で床板を支える骨組みとなる部材です。これらの部材は和室の安全性や耐久性を維持するうえで欠かせない存在であり、交換することで床全体の強度を回復させることができました。


工事2新たに床組みを施工し、床板を張り直したうえで和室を復旧いたしました。施工にあたっては床の高さや水平を細かく確認しながら作業を進め、歩行時の違和感や沈み込みが発生しないよう丁寧に仕上げております。改修前に見られた床の不安定さは解消され、安全で快適に使用できる状態となりました。


完工シロアリ被害は発見が遅れるほど建物への影響が大きくなり、修繕範囲や工事費用も増加する傾向があります。今回の工事では、被害を受けた部分のみを補修するのではなく、大引や根太といった床を支える主要構造材の交換と、床下環境を改善するための調湿材敷設を併せて実施することで、和室の安全性・耐久性・快適性の向上を図りました。今後も定期的な点検を行うことでシロアリ被害や湿気による劣化を早期に発見でき、住宅を長く良好な状態で維持することにつながります。今回の工事は、単なる修繕ではなく、住まいの将来を見据えた予防的な改修工事として大きな効果が期待できる内容となっております。

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